学校長ブログ

 今回のブログで、一足早い春休みに入りたいと思います。

 

 何だよ。もう仕事しないのかよ。

 

 いえ、「ブログの春休み?」という意味ですよ。

 

 

 

 今回は、この春休みにもう一度読みたい一冊を紹介します。

 

 

 

 大人も子どもも忙しい毎日を過ごしています。つまり、こんな表現も可能なのかなと思います。

「時間を奪われる毎日である」と。

 

 

 

 六章 インチキで人をまるめこむ計算
 
 とてもとてもふしぎな、それでいてきわめて日常的にちじょうてきなひとつの秘密ひみつがあります。すべての人間はそれにかかわりあい、それをよく知っていますが、そのことを考えてみる人はほとんどいません。たいていの人はその分けまえをもらうだけもらって、それをいっこうにふしぎとも思わないのです。この秘密とは――それは時間です。

 時間をはかるにはカレンダーや時計がありますが、はかってみたところであまり意味はありません。というのは、だれでも知っているとおり、その時間にどんなことがあったかによって、わずか一時間でも永遠えいえんの長さに感じられることもあれば、ぎゃくにほんの一瞬いっしゅんと思えることもあるからです。

 なぜならば、時間とはすなわち生活だからです。そして人間の生きる生活は、その人の心の中にあるからです。

 

 

 

 

 表紙には「時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語」とあります。

 灰色の男たちは言葉たくみに人々から時間を盗んでいくんです。その男たちから不思議な力を持つ主人公の「モモ」(女の子)が奪われた時間を取り戻すというファンタジーです。

 

 

 

 あなたも読んでみませんか。『モモ』ミヒャエル・エンデ作(大島かおり訳)。

…みんなで登山

 「規範意識」って、難しい言葉ですよね。

 「社会のルールを守ろうとすること。」と言えば、大事だよねとうなずいていただけますね。

 

 

 

 先日、全国高等学校長協会の『会報』(第105号)に目を通していましたら、おやっと思う情報がありました。それをデータにすると以下の通りです。
 
 

 

 H22年度の②の数字を見て、直ぐ服装が乱れていたこととして思い浮かんだのは「ルーズソックス」でした。

 

 しかし、ルーズソックスが最も流行した時期は1993年~1998年。2000年代に入って、やっとそれを禁止する高校が増えていったようです。

 

 とすると、「ルーズソックス」が服装の乱れの原因ではないですね。

 

 

 もしかすると、女子高校生のスカート丈が原因だったでしょうか。

 

 

 
 
 本校の女子生徒の冬服は、”清楚で知的な紺のブレザーに、女性らしい赤系のチェックスカート”

 

 え、言葉では

 ・「清楚」

 ・「知的な紺のブレザー」

 ・「女性らしい赤系のチェックスカート」

も、全然伝わらない。
 
 そうですよね。興味の湧いた方は、こちらをクリックしてみて下さい。

 

 

本校の生徒は、①②③、よく守っていると思います。

…みんなで登山

 「英語4技能」って何ですか? 最近、よく見聞きしますが。

 

 

 そうですよね。

 確かに2020年度から実施される「大学入学共通テスト」に「英語4技能」評価が導入されるということで、頻繁に取り上げられる言葉ですね。

 

 英語において「何ができるようになるか」という技能、

つまり、

  ・「読む(reading)」

  ・「書く(writing)」

  ・「話す(speaking)」

  ・「聞く(listening)」

という4つを指す言葉なんですよ。

 

 

 学校においては、二つの教育の場面があるかなと思います。

 一つは、英語を「ツール」として扱う場面。もう一つは英語を「教育」として扱う場面です。

それらの場面が「行事」においては同時に展開されます。

 蛇足ながら「行事」は、学力の3要素を鍛えるという点においても重要ですね。

 

 

 

 中学校の「レシテーション&スピーチコンテスト」が、去る2月23日(土曜日)に行われました。
本校では、歴史を持つ行事なんですよ。

 

 

 コンテストの取組みについて、中学校の英語を担当している教員にその経緯を聞きました。

 

 <「レシテーション&スピーチコンテスト」実施のきっかけ>

 平成23年度に初めて、英語関連の外部団体である『英検フォーラム21』主催によるレシテーション・コンテストに参加しました。そこから3年連続で参加しました。都内私立26中学校によるコンテストで、どの中学校も英語のレベルが高く圧倒されました。
こうしたことがきっかけで、平成26年度以降は、本校でもレシテーション・コンテストを催しております。

 

 

 <貴重な経験の積み上げ>

 年々生徒のレベルが上がってきました。そこで、3年前からは「スピーチ部門」を導入することにしました。昨年は、タブレットを駆使して、映像を織り交ぜたプレゼンテーション的な部門にも挑戦する生徒がいました。

 少しずつですが、このような貴重な経験を積み上げることで、英語力の向上に繋がっていると感じています。

 長年、レシテーション・コンテストに係わってきた者として、生徒たちの「英語の発音」「イントネーション」「声の大きさ」「ジェスチャー」など様々な表現力が身についてきていることを実感しています。

 

 

 

みんなで登山していることを強く感じました。

…みんなで登山

 「恋は罪悪ですよ」。

 

 え!

 

 あなたはどう思いますか?

 

 

 今回は、<「私」-孤独->ということで、『最終レポート集』から生徒の文章をお届けしたいと思います。

 もし、ご興味のある方は、以下のブログもご覧ください。

 あの時読んだ『こころ』を今の生徒たちも「喜怒哀楽」を伴いながら読みこなしています。
 
・前回  https://www.teiseigakuen.ac.jp/senior/info/principal/detail.html?id=11340

     ~2月21日、今日は何の日?~

・前々回 https://www.teiseigakuen.ac.jp/senior/info/principal/detail.html?id=11322

     ~『こころ』-人間-~

 

 

 

   テーマ 私のエゴイズム  R・K

 『こころ』という作品を読んでみて、私は人間の心の汚さがとても丁寧に描かれているなと思いました。

 「私」と「K」はお嬢さんのことを同時に好きになるわけですが、「私」が「K」より有利になった瞬間、「彼の保管している要塞の地図を受け取って、彼の目の前でゆっくりそれを眺めることができたも同じでした。」という表現や「K」を裏切りお嬢さんに結婚の話を伝えることなどから、「私」がとてもずる賢いことがわかります。

 ですが、ずる賢い「こころ」というのには目をそむけたくなりますが、人間だれしもが持っているものなのです。そんな「こころ」を「私」を通して描いているこの作品は、人間の「こころ」の在り方、そしてその裏の汚さを考えさせられる作品だなと思いました。

 

 

 

 

   テーマ 「私」の自尊心  M・A

 「私」が最後まで貫いた自尊心が招いた結果は、決して良いものではなかった。

 私は、「私」がKに謝罪する機会を永久に失い、自分が今までしてきたことを罪悪感という気持ちで一生涯を過ごすことが、「私」の償いなのだと思っていた。だが、「私」は自分の過去を手紙に残し、Kと同じように自殺してしまう。この世に残されたお嬢さんの歩む道は、Kと「私」の気持ちを背負いながら生きていかなければならないだろう。結局、私は、「私」が最後まで貫いた自尊心が自分を責めた根源でもあり、また「私」の自尊心による死という結果は、苦しい道から逃げ、「私」の成長を感じられなかった悲しい結果だと思った。

 「私」のずるい心とKの素直な心は対照的で、まさに人間の心を写していると思った。

 

 

 

<「私」孤独->というワードで、生徒の学びを紹介しました。

 「こころ」を3度も取り上げましたが、お読みいただいた方々にはお礼申し上げます。

 「私」とKは共に、教養を身に付け自立した人間で、しかもお嬢さんに恋をします。「私」は恋の勝利者ではありますが、Kという親友を失います。Kは強い独立心や向上心を持っていますが、友と恋とを失うことになります。

 「私」は「恋は罪悪ですよ」と語るのですが、「恋」によって「友を裏切る」「友を失う」主人公「私」にとっては「恋は罪悪」ですかね?

…みんなで登山

 突然ですが、今日は何の日?

 

 1911年(明治44年)の今日、当時の文部省がある作家に文学博士の称号を贈ると伝えました。ところが、その作家は「自分には肩書きは必要ない」として辞退したんですね。

 

 さて、この作家とは誰でしょうか?

 

 

 その作家とは、先週からこのブログで取り上げている「夏目漱石」だったんですね。ですから、2月21日は「漱石の日」と言われているんです。

 

 

 

 今回は、更に前置きが続きます。

 

 先日、PTAの送別会がございました。

 PTAの委員の皆様、一年間、大変お世話になりました。この場をお借りして、御礼申し上げます。

 

 その会場で、今でも『こころ』を授業で扱っているのですねと、作品の話や校長ブログの話について言葉を交わしました。決してそれで気を良くしてという訳ではございませんよ。

 「~『こころ』-Kの生き方-~」ということで今回のブログをお届けします。

 

 

 

 皆さんは、「K」がどういう生き方をすることで自己を確立していったのだと思いますか?

 

   テーマ Kの生き方  R・N

 私は『こころ』を読んで、自分の第一信条を死ぬまで貫き通したKの心のしんの強さに強く感動した。

 Kは自身の第一信条と禁欲とお嬢さんへの恋心の間で揺れ動いた。そして自分の想いを伝えずに自らの命を絶った。私は命を絶ってまで第一信条を守ったKの信念の強さに深く感動した。

 例えば、私がKだとしたら自殺する前にお嬢さんに想いを伝えたと思う。しかしKはお嬢さんに想いを伝えずに自殺した。私は、今際いまぎわの時であっても第一信条を貫き通したKの意思の強さに感動した。

 

 

 

   テーマ Kの死の理由  E・T

 この作品を読み、人間のエゴイズムが深く学べた。叔父が「私」をだましたように、利害が一致すると人間の欲望がむき出しになる。それと同様に「私」は「K」を出し抜こうとし「K」を騙してしまう。「K」は自殺に至ってしまうが、決して先生に裏切られたこと、お嬢さんとの恋が実らなかったことがその理由ではないと考えている。

 「K」は求道者くどうしゃであり、「道のためにはすべてを犠牲ぎせいにすべきもの」というのが彼の第一信条である。養家ようかあざむいてまで「道」に進もうとした「K」は強情ごうじょうであり、その性質をもった「K」は恋心を抱いた時点で「道」に背いてしまったのである。手紙にも「もっと早く死ぬべきだったのになぜ今まで生きていたのだろう。」という文句が書かれている。「私」に「平生へいぜいの主張をどうするつもりか」と問われたとき、「K」は「(自分で自分を裁く)→(自殺の)覚悟はできている。」という。私は「道」に反したことが自殺の理由だと考えている。

 

 

 

 「Kの生き方」というワードで、生徒の学びを紹介しました。

 二人の生徒の文章を読みますと、「K」は自分の生き方を絶対視しているんだなということが分かりますよね。簡単に言い換えると、自分が「優」で他者は「劣」ということになりますか。

そういう意味でも厳しい生き方をした人物として「K」は描かれているとも言えますね。「K」のような生き方は孤独であったかも知れませんね。

 

…みんなで登山

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