学校長ブログ

 「規範意識」って、難しい言葉ですよね。

 「社会のルールを守ろうとすること。」と言えば、大事だよねとうなずいていただけますね。

 

 

 

 先日、全国高等学校長協会の『会報』(第105号)に目を通していましたら、おやっと思う情報がありました。それをデータにすると以下の通りです。
 
 

 

 H22年度の②の数字を見て、直ぐ服装が乱れていたこととして思い浮かんだのは「ルーズソックス」でした。

 

 しかし、ルーズソックスが最も流行した時期は1993年~1998年。2000年代に入って、やっとそれを禁止する高校が増えていったようです。

 

 とすると、「ルーズソックス」が服装の乱れの原因ではないですね。

 

 

 もしかすると、女子高校生のスカート丈が原因だったでしょうか。

 

 

 
 
 本校の女子生徒の冬服は、”清楚で知的な紺のブレザーに、女性らしい赤系のチェックスカート”

 

 え、言葉では

 ・「清楚」

 ・「知的な紺のブレザー」

 ・「女性らしい赤系のチェックスカート」

も、全然伝わらない。
 
 そうですよね。興味の湧いた方は、こちらをクリックしてみて下さい。

 

 

本校の生徒は、①②③、よく守っていると思います。

…みんなで登山

 「英語4技能」って何ですか? 最近、よく見聞きしますが。

 

 

 そうですよね。

 確かに2020年度から実施される「大学入学共通テスト」に「英語4技能」評価が導入されるということで、頻繁に取り上げられる言葉ですね。

 

 英語において「何ができるようになるか」という技能、

つまり、

  ・「読む(reading)」

  ・「書く(writing)」

  ・「話す(speaking)」

  ・「聞く(listening)」

という4つを指す言葉なんですよ。

 

 

 学校においては、二つの教育の場面があるかなと思います。

 一つは、英語を「ツール」として扱う場面。もう一つは英語を「教育」として扱う場面です。

それらの場面が「行事」においては同時に展開されます。

 蛇足ながら「行事」は、学力の3要素を鍛えるという点においても重要ですね。

 

 

 

 中学校の「レシテーション&スピーチコンテスト」が、去る2月23日(土曜日)に行われました。
本校では、歴史を持つ行事なんですよ。

 

 

 コンテストの取組みについて、中学校の英語を担当している教員にその経緯を聞きました。

 

 <「レシテーション&スピーチコンテスト」実施のきっかけ>

 平成23年度に初めて、英語関連の外部団体である『英検フォーラム21』主催によるレシテーション・コンテストに参加しました。そこから3年連続で参加しました。都内私立26中学校によるコンテストで、どの中学校も英語のレベルが高く圧倒されました。
こうしたことがきっかけで、平成26年度以降は、本校でもレシテーション・コンテストを催しております。

 

 

 <貴重な経験の積み上げ>

 年々生徒のレベルが上がってきました。そこで、3年前からは「スピーチ部門」を導入することにしました。昨年は、タブレットを駆使して、映像を織り交ぜたプレゼンテーション的な部門にも挑戦する生徒がいました。

 少しずつですが、このような貴重な経験を積み上げることで、英語力の向上に繋がっていると感じています。

 長年、レシテーション・コンテストに係わってきた者として、生徒たちの「英語の発音」「イントネーション」「声の大きさ」「ジェスチャー」など様々な表現力が身についてきていることを実感しています。

 

 

 

みんなで登山していることを強く感じました。

…みんなで登山

 「恋は罪悪ですよ」。

 

 え!

 

 あなたはどう思いますか?

 

 

 今回は、<「私」-孤独->ということで、『最終レポート集』から生徒の文章をお届けしたいと思います。

 もし、ご興味のある方は、以下のブログもご覧ください。

 あの時読んだ『こころ』を今の生徒たちも「喜怒哀楽」を伴いながら読みこなしています。
 
・前回  https://www.teiseigakuen.ac.jp/senior/info/principal/detail.html?id=11340

     ~2月21日、今日は何の日?~

・前々回 https://www.teiseigakuen.ac.jp/senior/info/principal/detail.html?id=11322

     ~『こころ』-人間-~

 

 

 

   テーマ 私のエゴイズム  R・K

 『こころ』という作品を読んでみて、私は人間の心の汚さがとても丁寧に描かれているなと思いました。

 「私」と「K」はお嬢さんのことを同時に好きになるわけですが、「私」が「K」より有利になった瞬間、「彼の保管している要塞の地図を受け取って、彼の目の前でゆっくりそれを眺めることができたも同じでした。」という表現や「K」を裏切りお嬢さんに結婚の話を伝えることなどから、「私」がとてもずる賢いことがわかります。

 ですが、ずる賢い「こころ」というのには目をそむけたくなりますが、人間だれしもが持っているものなのです。そんな「こころ」を「私」を通して描いているこの作品は、人間の「こころ」の在り方、そしてその裏の汚さを考えさせられる作品だなと思いました。

 

 

 

 

   テーマ 「私」の自尊心  M・A

 「私」が最後まで貫いた自尊心が招いた結果は、決して良いものではなかった。

 私は、「私」がKに謝罪する機会を永久に失い、自分が今までしてきたことを罪悪感という気持ちで一生涯を過ごすことが、「私」の償いなのだと思っていた。だが、「私」は自分の過去を手紙に残し、Kと同じように自殺してしまう。この世に残されたお嬢さんの歩む道は、Kと「私」の気持ちを背負いながら生きていかなければならないだろう。結局、私は、「私」が最後まで貫いた自尊心が自分を責めた根源でもあり、また「私」の自尊心による死という結果は、苦しい道から逃げ、「私」の成長を感じられなかった悲しい結果だと思った。

 「私」のずるい心とKの素直な心は対照的で、まさに人間の心を写していると思った。

 

 

 

<「私」孤独->というワードで、生徒の学びを紹介しました。

 「こころ」を3度も取り上げましたが、お読みいただいた方々にはお礼申し上げます。

 「私」とKは共に、教養を身に付け自立した人間で、しかもお嬢さんに恋をします。「私」は恋の勝利者ではありますが、Kという親友を失います。Kは強い独立心や向上心を持っていますが、友と恋とを失うことになります。

 「私」は「恋は罪悪ですよ」と語るのですが、「恋」によって「友を裏切る」「友を失う」主人公「私」にとっては「恋は罪悪」ですかね?

…みんなで登山

 突然ですが、今日は何の日?

 

 1911年(明治44年)の今日、当時の文部省がある作家に文学博士の称号を贈ると伝えました。ところが、その作家は「自分には肩書きは必要ない」として辞退したんですね。

 

 さて、この作家とは誰でしょうか?

 

 

 その作家とは、先週からこのブログで取り上げている「夏目漱石」だったんですね。ですから、2月21日は「漱石の日」と言われているんです。

 

 

 

 今回は、更に前置きが続きます。

 

 先日、PTAの送別会がございました。

 PTAの委員の皆様、一年間、大変お世話になりました。この場をお借りして、御礼申し上げます。

 

 その会場で、今でも『こころ』を授業で扱っているのですねと、作品の話や校長ブログの話について言葉を交わしました。決してそれで気を良くしてという訳ではございませんよ。

 「~『こころ』-Kの生き方-~」ということで今回のブログをお届けします。

 

 

 

 皆さんは、「K」がどういう生き方をすることで自己を確立していったのだと思いますか?

 

   テーマ Kの生き方  R・N

 私は『こころ』を読んで、自分の第一信条を死ぬまで貫き通したKの心のしんの強さに強く感動した。

 Kは自身の第一信条と禁欲とお嬢さんへの恋心の間で揺れ動いた。そして自分の想いを伝えずに自らの命を絶った。私は命を絶ってまで第一信条を守ったKの信念の強さに深く感動した。

 例えば、私がKだとしたら自殺する前にお嬢さんに想いを伝えたと思う。しかしKはお嬢さんに想いを伝えずに自殺した。私は、今際いまぎわの時であっても第一信条を貫き通したKの意思の強さに感動した。

 

 

 

   テーマ Kの死の理由  E・T

 この作品を読み、人間のエゴイズムが深く学べた。叔父が「私」をだましたように、利害が一致すると人間の欲望がむき出しになる。それと同様に「私」は「K」を出し抜こうとし「K」を騙してしまう。「K」は自殺に至ってしまうが、決して先生に裏切られたこと、お嬢さんとの恋が実らなかったことがその理由ではないと考えている。

 「K」は求道者くどうしゃであり、「道のためにはすべてを犠牲ぎせいにすべきもの」というのが彼の第一信条である。養家ようかあざむいてまで「道」に進もうとした「K」は強情ごうじょうであり、その性質をもった「K」は恋心を抱いた時点で「道」に背いてしまったのである。手紙にも「もっと早く死ぬべきだったのになぜ今まで生きていたのだろう。」という文句が書かれている。「私」に「平生へいぜいの主張をどうするつもりか」と問われたとき、「K」は「(自分で自分を裁く)→(自殺の)覚悟はできている。」という。私は「道」に反したことが自殺の理由だと考えている。

 

 

 

 「Kの生き方」というワードで、生徒の学びを紹介しました。

 二人の生徒の文章を読みますと、「K」は自分の生き方を絶対視しているんだなということが分かりますよね。簡単に言い換えると、自分が「優」で他者は「劣」ということになりますか。

そういう意味でも厳しい生き方をした人物として「K」は描かれているとも言えますね。「K」のような生き方は孤独であったかも知れませんね。

 

…みんなで登山

 現代文の授業において、いわゆる「教科書の古典」と呼ばれるものがあります。

 

 「『お嬢さん』に恋する二人の知識人が織りなす物語」っていえば、どんな作品かはお分かりになりますか?

 

 

 そうですね。

 『こころ』(夏目漱石著)です。

 

 

 本校では、高校2年生が「現代文B」の授業で扱っています。

 

 授業担当者は、

 「平成30年度 高校2年生 現代文B 『こころ』夏目漱石を学習して」

という形で、

 

  ・生徒のナチュラルな感覚や自分とは異なる捉え方があることを互いに発見し、共有する

 

  ・さまざまなことに悩み、もがくこの時期に『こころ』に触れることの意義

 

を目的に「最終レポート集」としてまとめました。

 

 

 今回は、その一部を紹介したいと思います。

 

   テーマ 人間の本当の姿  M・M

 切なくて悲しい物語で人間の心の奥底を描いていると感じた。

 人間はずるい生き物で、何かを得るために誰かを騙したり嘘をついたりするのだと思った。しかし、そうやって得たものがあったとしても、結局は自分自身を苦しめ、周りをも巻き込んでしまうことなんだなと分かった。

 表面上や建前上では、誠実でいたい理性的でありたいなどと思うことはそれぞれだが、やはり土壇場になると自分のために動いてしまうものであり周りは見えなくなってしまうものである。

 そうなったとき、自分はどう行動すべきか考えさせられた作品だった。

 

 

 

   テーマ 人間の弱さ  Y・T

 この作品の中で「私」は「K」がお嬢さんに対し、恋心があることを知りながらも「K」を裏切り、お嬢さんとの婚約を決めた。このことから、恋のために友人を裏切ってしまったのもその罪悪感に耐えられなくなってしまったことも、人間の弱さが出てしまっているのではないかと考える。

 このことから人間の弱さによって、いつ人の人生が狂ってしまうかわからないと言うことを学ぶことができた。人間の弱さを出さないためにも、私たちは人と接する際に、自分自身の行動を見直すことが重要なのではないかと感じた。

 

 

 

   テーマ 人間性  N・M

 『こころ』を読み、特に人間性を感じました。「私」とKの間ではお互いに見えないナイフを刺し合っているかのように思いました。

 お嬢さんへの恋心という譲れない思いから親友を傷つけていたり欲に負けて裏切ったりする場面では、人間のずるがしこさや意志の弱さを感じました。誰もが完璧な人間ではなくどこか少しは欠けていると思いますが、それを言葉で書き表さなくても読み取ることのできる作品でした。

 人間性についてもっと考え、自分を見つめ直そうと思いました。

 

 

 

   テーマ 人間の素  A・Y

 本文に登場する「私」の印象は、とにかく自分が一番で、「他人のことは二の次」というように感じられました。最初は「私」に対して良い印象はなく、Kに同情する自分がいました。しかし自分を「私」の立場に置き換えて考えてみると、きっと自分も同じ行動をとるだろうと思いました。つまり、「私」の行動は誰しもがとってしまうのではないかと考えたのです。

 自分の好きな人を取られたくない気持ちや友だちを出し抜いて周りが見えなくなってしまうこと、Kが自殺したときに自分は関与していないことを明確にするために「私」のとった行動は、人間の素直な気持ちを露わにしていると感じました。

 この作品を読んで、他人の立場になって気持ちを考えられる人間になりたいと思いました。

 

 

 

   テーマ 人間として生きる  M・W

 「人間」という生き物は、様々な性格があり様々な人生がある。人間以外の動物が生きる目的は子孫を残すことであり、きっとそれ以外の目的をもっていないだろう。

 今回、『こころ』を読んで感じたことは、人間という生き物は子孫を残す以外でも人生の目的があり、その例が「K」の信条であったと思う。

 私自身の生きる目的とは何なのか。人間として生まれたからには子孫を残す以外の別の意味を見出したい。

 

 

 

 「人間」というワードで、生徒の学びを紹介しました。

 昔も今も変わらぬ小説の読み方かなと思いました。

 

…みんなで登山

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